ノスタルジア。
郷愁。
この言葉の意味だけだと、美しいものであるように響く。
もちろん、美しさもあるのだけれど、その中には痛みもある。
一見、関連性もなく、取り止めもないように入ってくる一つ一…
このレビューはネタバレを含みます
タルコフスキー監督の作品はやはり映像の美しさが段違いだ。
しかし説明的な台詞がほとんどないために、何を描いているのかが予備知識なしでは皆目分からない。
小説でいう余白の多さが特徴的だが、それだけに観…
子を持つ事、妻と愛人、幼年期の家族の記憶。反復される水と火のイメージ。全てのシーンが神聖さを纏っている。計算され尽くした人物配置にゾクゾクする。
ただ、理解が及ばないが故にもっと強烈な画を欲してしま…