絵本のような"映える"映像を楽しめる映画。さらに、そこで繰り広げられる会話はまあまあブラックなユーモアを含んでいて、思わず"クスッ"と笑えてしまう。さらには、画面のサイズを変えながらいくつかの時代を往復していく。ビジュアルの可愛さの裏にあるこれらのギミックがクセになる。
にしても、ホテルのシーンであの構造とあのカメラの動きをやられるとすぐにキューブリックの『シャイニング』を思い浮かべてしまう...。しかし、そこには『シャイニング』の不気味さはなく、作り込まれた美しい構造の心地よさを増幅させてくれる...
"キレイで入り組んでいる映画"と言い表せる