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グランド・ブダペスト・ホテルのmのレビュー・感想・評価

3.0
絵の美しさ、世界観の作り込み、それ以外を突っ込むのは野暮ではないかと思った作品。もう少しストーリーがあれば嬉しかったが、まぁ…良しとしようかと思ってしまうほど映像が美しい。

有名な作品なんだけど、有名な作品だからこそ手が出なかった映画を観ていこう第二弾。お初にお目にかかります、ウェス・アンダーソン監督。作家性が大好きな私ですが、この方も強い自我をお持ちで。素晴らしい感性だ。

映像より先に言えるのはなんたってキャストの強さ。
・レイフ・ファインズさん
・マチュー・アマルリックさん
・エイドリアン・ブロディさん
・ウィレム・デフォーさん
・ハーヴェイ・カイテルさん
・ジュード・ロウさん
・ビル・マーレイさん
・エドワード・ノートンさん
・シアーシャ・ローナンさん
・レア・セドゥさん
・ティルダ・スウィントンさん
・オーウェン・ウィルソンさん
(すみません。一応、お見かけしたこと、お世話になっている方だけ書き出しました。抜けている方いるかもしれない)

いや…強過ぎるでしょ笑
レア・セドゥさんの無駄遣い笑 メイド服可愛かったから無駄遣いではないか、豪華な使い方に言い換えよう。
ハーヴェイ・カイテルさんがルートヴィヒという役で出演しており、脱獄犯。可愛いタトゥーが身体全身に彫られていてキュンとした笑
エドワード・ノートンさんが脱獄犯たちが掘った穴からひょこりと体を出していたり、あ、ウィレム・デフォーさんは通常運転だったわ笑 
ひとまず、可愛いくいつも見ている人たちを愛でる作品であるのは確か。それだけでも楽しい。

1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る名コンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズさん)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントンさん)が殺されたことで莫大な遺産争いに巻き込まれてしまう。そんなストーリー。

1985年、作家(トム・ウィルキンソンさん)の語りから始まり、若き日の作家(ジュード・ロウさん)が語る1968年、そして大筋グスタヴ・H が語る1932年、と年代を行き来する今作。
wikiにも書いてある通り、3種類のアスペクト比を使い分けることで入れ子構造はスムーズに理解できた。

台詞回しが早すぎてついていくのに大変だったり、ストーリーがデフォルメ過ぎていてあまりハマらなかったが、そういう文句はお門違いではないかなぁと思ってしまった。
あくまで映像やキャストを楽しむ映画。世界観が好きという言葉はあまり好きじゃないが、今作はそれでいいのでは?
というより、映像と違い意外とダークな話だったのがおかしかった笑

『ムーンライズ・キングダム』『ダージリン急行』『ライフ・アクアティック』など何本か観てみたい。

ストーリー : ★★☆☆☆
映像 : ★★★★★
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★★★★
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/“伝説のコンシェルジュ”が究極のおもてなしとミステリーで皆様をお待ちしております。
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