PotetoRat

グランド・ブダペスト・ホテルのPotetoRatのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

印象的な撮影を以てして描かれた作品。

好意というのは誰のためでもあるのだと改めて認識できる物語。
現実でもなんでも人と接する心意気を正すことを忘れてはいけないのだなぁといった感じで。

この作品でのお気に入りは終始小気味良いテンポ感で物語が進んでいくのとともに、それに見合った不思議な画の撮りかた。
“どうやって撮ってるんだろう”という疑問が湧いて離れなかった…その魅せ方も好き

絶対的な主役はおらず、時間もとらずに呆気なく皆いなくなるが、ある意味平等であってそこがまたなんとも哀しい。
コメディ風でありながら物語が終盤へと差し掛かるにつれ寂しさを覚えたしなにより唖然とした…
それでもホテルの物語は紡がれていき、いつでも"そこに存在していた"ことがわかる。
そしていつでも"ホテル"に戻れるということも。
PotetoRat

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