これ、ウェス最高傑作なのでは？
まだ数作品しか観てない私だけれど、それだけは確信してしまった
石像に取り付けられた沢山の鍵からはじまる冒頭シーンが、最後になってこんなにもしっとりとした余韻を残すの、素敵すぎる。お得意の作中作品ならではの構造にあっぱれ
お馴染みの固定画角だけでなく、主人公の気持ちの揺れ動きに応じて躍動感が出るの良かったな。アガサとメリーゴーランド乗ったシーンの輝き、瞼の裏に鮮明に残って離れない。シアーシャ・ローナン、グッジョブ。
だけどそんな愛おしい登場人物たちですら、その死はさっぱりと語られる所も良い。中立な第3者視点を作品通じて頑なにキープする監督だけど、それが少し揺らぐ瞬間があるからこそ心がグッと引き寄せられるんだと思うの。そのバランスがブダペスト・ホテルはピカイチだったのでは
役者さんもあの人だあの人だ！のオンパレードでファン的には非常に楽しかった。レア・セドゥ気づけなかったの悔し〜〜
