コガケータ

グランド・ブダペスト・ホテルのコガケータのレビュー・感想・評価

4.6
大好物。
シュールという言葉が似あう作品。
テンポ感を凄く大事にされた作品で、カメラが大きく動くことが少なく基本的にセンター構図か、引きで人物が左右へ移動する説明的で安定したカットが多かった。
カメラの位置も変わることが少なく回転のみの表現だったのもあり、人物の些細な動きや綺麗な色彩に集中することが出来る演出だった。
ゼロの性格が滅茶苦茶好き。食い気味で、教えられたロビーボーイとしての台詞を返していくのが絶妙なテンポでクスッとできた。
他のホテルマンの電話レースだったり、白いフード達の雪山での誘導など同じテンポと台詞の反復も多くずっとリズムが良かった。