このレビューはネタバレを含みます
初ウェス・アンダーソン監督作品。同監督の特徴とも言える小気味よいテンポと、
左右対称を意識したカメラアングルなど見ていて紙芝居のような感覚を得られる。
作品内の時代ごとにアスペクト比が違っていて、物語の大半が正方形に近い画面になっている。
また「簡潔に物語る」を徹底していることです。シュテファンツヴァイクという作家の言葉の影響と何かで見たが、初見時はテンポの早さに圧倒される。
簡潔に物語ることで、「なぜその人物がそのように行動するか」が非常にわかりやすく、かつテンポが早いことで次の展開から目が離せない。
作品内でジェットコースターのような分かりやすい映像や表情の変化があるわけではないので、ある程度大人向きというか人を選ぶ。