とても画面が美しかった。
まるでおとぎ話のような、いやこれは本を読んでる女性が膨らましたイメージだから可愛らしく楽しい世界観なのかな。
回想の回想という形。作家がホテルで会った謎の老人に聞いた話を書き起こした本を女性が読んでる構造。
これに特に意味があるとは思えないけど、昔々・・・みたいな語り口は不思議と耳を傾けやすいというか、スッと頭に入ってくる気がする。
心地良い色彩や固定されたカメラがまるでおとぎ話の挿絵のように美しかった。お菓子の世界のような可愛い世界観です。
どこかおどけていて、優しさに溢れていて、温かい、でも少しビターな、謎のおじさんの語った人生に興味深く耳を傾けた至福の時間。
