ねこじた

グランド・ブダペスト・ホテルのねこじたのレビュー・感想・評価

2.4
映画の箱の中、俳優を愛くるしく操作するウェスアンダーソンの仕草。
幾ら外国人であろうと、あざとい動きになりそうなものやけど、そこを斜めに左右に走り回せて、もうアニメの如し動線を描き、受け入れさせる不思議。更に、狂気とポップさをかき混ぜて来る。

赤に近いピンクで世界を塗りたくる異常な色彩感覚の下で始まった銃撃戦は、弾丸がポンポンと咲き乱れて、お祭りの花火と見紛う。

洋画リハビリは2日がかり。結果、消費の感だけ。
ウェスアンダーソンは悪くない。私の映画に対する感受性は、何処に潜んだのかと手探り、未だ見失ったまま。
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