ウェスアンダーソン監督作品はちょくちょく観ていましたが、、、、いやはやコヤツは面白かったです。
グランドプダペストホテルという名門ホテルで、コンシェルジュとベルボーイが、莫大な遺産が絡んだ殺人事件に巻き込まれる、、、というミステリもの。師弟愛もの。
まず、主軸となるストーリーだけを観ると薄く思える、、、というか薄いため、ストーリー重視の方には勧めづらいですし、「面白い!!」というのを伝えづらいなぁと感じました。
※もちろん、何を重視してみるかは人の自由です!!
しかしながら、たとえば、美術館や雑貨屋で細かいところまで色々と観て楽しむような人、、にはぜひおすすめの映画です。
どういうことかというと、音楽、衣装、役者の振る舞い、台詞、建物などなど、映画を構成するあらゆるものが凝っていて、オシャレで、可愛らしいんですよね。だから、それらの要素を一つ一つ観て、聴いていくだけでも飽きませんでした。
さらに、そやつらが観客の視覚や聴覚を束になって襲う、、、というのが映画の最大の武器でもあって、その攻め方をされると、この作品の物語に奥行きがとてもあるように感じちゃう。むしろ薄い薄いと思っていたストーリーがちょうどいい薄さに感じる。なにこれ、不思議、、、
とまぁ、とても楽しい映画体験ができたわけですが、細部まで凝っているという意味でかなりボリュームのある作品なので、一度で全てを味わおうとすると、ちょっともたれちゃいますね、、、次観る映画はあっさりめにしよう、、、