ザ・コール [緊急通報指令室]のるんPANのレビュー・感想・評価

脚本の粗と終盤の展開をもう少し良きようにすればもっと良かっただろうにってちょっと勿体無く感じるが、サスペンスとして観るなら概ね好意的。

気になったのは日本版ポスターの「通話だけで少女を救え」「あなたの潜在能力が試される」ってキャッチコピー。？？？って感じなんだが。そもそも、ただの（女性）オペレーターが単身生身で現場行って事件解決〜って通話だけで救ってないし展開が強引すぎるのと、現場で大した捜査もせず人員も置かず撤退してる警察の杜撰さも気になるし、途中で殺された男2人の稚拙さ加減も気になる。そして、別に潜在能力試されてないし、なんなら「潜在能力」の意味を辞書で引いてしばらく考えてみたが、なぜこのキャッチコピーになったのか訳わからん笑

設定とラストだけ決めてから脚本作っていったら意外と粗が多いけど突っ切りましたって感じの映画。途中まではそこそこ良かったんだけどね！この消化不良感を解消してくれるのが2018年のデンマーク映画「Den skyldige」と思えば、ある種の二本立て上映作品ですね(？)

あと、バッドエンドとかそういう系好きな勢からするとあのラストは頂けない。気絶してる間に10回ぐらい地下室に落とすを繰り返すとか、せっかく手術室があるなら手足もぎ取るとか、なんかしろよって思っちゃった...ハル・ベリーとアビゲイル・ブレスリンがこの時の快感を忘れられずに私刑をしていくって第2弾があればまた観たい()

ハル・ベリーの作品を観る度に言ってる気がするけど、相変わらず年齢を感じさせない美しさ。撮影当時45歳...ぶっとび