Azuという名のブシェミ夫人

ランズエンド -闇の孤島-のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

ランズエンド -闇の孤島-(2012年製作の映画)
3.6
兄ジョーと弟クリシーは同じ署で働く刑事。
2人の父も同じ課で働いていた有名な敏腕刑事だった。
物語は広場で無惨な少女の遺体が見つかるところから始まる。
ジョー達の調査により一人の容疑者が浮かび上がる。
過去に小児性愛の犯罪で捕まった男。
ジョーは以前の苦い経験から、異様なまでにこの事件に執念を燃やす。
その執念がやがて彼を苦しめるある出来事へと発展してしまう・・・。

ポール・ベタニー目当てで観た映画。
いや~格好良かった♡♡♡
コートを風にはためかせて立ってるだけで、もう満足です♡
肝心の内容は、ハッキリ言って使い古されたテーマなんですけど、キャストの演技力で全部持って行ったなー。
ポール・ベタニー、スティーブン・グレアム、マーク・ストロングみんな良かった!
ただ兄ベタニー、弟グレアムって似て無さすぎで笑っちゃいますけどね。
父親似と母親似ってことでしょうか。
この兄弟の苦悩、後悔、吐き気がする程の自己嫌悪が痛いほど伝わってきて、すごく息苦しい。
セリフは少なめだけど、それぞれの登場人物の思惑をキャストが表情やしぐさで表わしていて、この物語をただの“罪と罰”では無いものにしている。

邦題が微妙・・・。
原題『Blood』のままでも良かったのでは?
受け継がれる家族の血筋、そして流される血。