B級もB級、まさに低予算映画の名にふさわしいゾンビ映画。
メインビジュアル(ジャケ画像)の堂々たる大嘘っぷりに笑っちゃう。こんなシーンどこにもなかったよ……。
手放しに褒められる出来ではなかったのですけれど、さりとて最悪というほどでもない、このほどよいB級感が魅力の作品。
尺稼ぎっぽい会話シーンが序盤に集中しているため、最初はもう本当にどうしようかと思ったんですけど、中盤以降は結構楽しめました。
なんなら登場人物たちに愛着まで湧いちゃってびっくりします。最初はふざけてるとしか思えなかったのに……!
見どころはどうにも締まらないしょっぱいアクションシーンです。特に謎の女ニンジャさんはそのキャラクター性も含めて最高でした。画面に映るたびに笑っちゃう……。
あとゾンビの造形というか、特殊メイクは気合が入ってるような気がしました。多少のゴアシーンなどもあったり(それ目当てで見るには物足りないものの)。
個人的に最序盤の導入部、モブ中年女性のシーンがなんとなく好きです。工場勤めから帰宅し、老いた父の介護をする日常。なんかここだけ単館系の邦画みたいな空気。
あと最後の最後のおまけ的な場面、取ってつけたように胸丸出しの美女たちを登場させるところも。サメ映画とかでもお馴染みのB級しぐさ!
殊更にお薦めするような作品ではないのですけれど、B級映画が好きで暇だったら観てみるのも悪くないかもしれません。