クラッシュのウツロのネタバレレビュー・内容・結末

私には映画を観る際、その映画がとにかく常識を外れた異常なシーンを撮ることに成功していたら、その時点で何割かは満足してしまうというやや幼稚な癖があるのだが、その観点でいくとこの映画は初手から満点だった。冒頭のカーセックスシーンが全体の異常性を象徴している。アブノーマルとノーマルの違いというよりも、ノーマルであること（存在自体のノーマル性）に結びつく変態性、みたいなことをアブノーマルなあり方の登場人物たちが語り続けているように思えた。性的なことはすべて異常であり普遍的、とでもいうのか。むか〜つく〜！（あのちゃん）

私には車が壊れる瞬間に興奮するような性癖はないけど「その」視点を強制的に持たされるような凄い体験ができた。万華鏡の中のストリップショーのよう。