ホイットモア大統領

ザ・イーストのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ザ・イースト(2013年製作の映画)
3.5
『ミッドサマー』の余韻⑦:カルト編⑸

カルトとはちょっと違うけど、過激思想の環境テロ集団に潜入した女性のスパイもの。

この主人公ジェーンの、クライアントへ被害を及ぼしそうなグループに潜入し、FBIに密告することでそれを未然に防ぐ民間のエージェント、という設定が面白い!
アメリカらしいビジネスだなと思ったし、例えるなら意識の高い『大脱出』。スタローンなら大爆破で終。

ただ、彼氏がいるのに「イースト」のリーダー好き好きー!ってなって職務に支障きたすわ、テロ実行目前で「私できない!」と怪しまれること言うわ、その癖やたらと高飛車なジェーンに全く感情移入できんかった笑

片やそのリーダーを演じるのがアレクサンダー・スカルスガルドなんだけど、「シゼン、ダイジ」ってキャラと、風呂場のドアを開けっ放しにして、朝日に照らされた綺麗な尻で女性を惚れさせるところが、ターザン役獲得に繋がったのか…!?
図らずも、ディズニー映画の『ターザン』のヒロイン名もジェーンだしwww

楽しげにボトルゲームに興じる「イースト」の面々と、ジェーンがキスをせがむも「ハグでいい?」と照れちゃうターザン…て、お前ら大学生のサークルノリか!笑

主人公のキャラに目を瞑れば、「イースト」の活動は不特定多数に対してではなくあくまでも該当者のみで、殺しまでは行わないという点からも見る者の心を揺さぶってくるし、スパイものとしてサスペンスフルな展開が楽しめる良作でした!