タカナリ

スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー 帝王ザーグを倒せ!のタカナリのレビュー・感想・評価

3.9
「トイ・ストーリー」のスピンオフ作品。
スペースレンジャーのバズが、帝王ザーグの野望を一人で阻止しようと奮闘します。

という内容のアニメビデオを、おもちゃ達全員で見ているという体で作られています。アニメの絵柄が少し昔風なのは、あの時代のアニメというのを再現したからでしょう。
一番最初に少しだけウッディなどのおもちゃ達が登場したので、そこでもう引き込まれましたね。ビデオとビデオデッキがもう懐かしい。

バズは正義感の塊のような男です。しかも頑固。
周りが危険になると分かると、プロのレンジャーが周りにいても断固として協力は拒否し、一人で敵と戦おうとします。
しかし、完璧ではないが個性的な仲間達と戦うことによって、次第に自分の考えを改めていきます。
この辺りは新しい映画と似てはいますが、仲間がロボットだったり別惑星の王女だったりとはかなり個性的だったので、新しいのとはまた別の面白さがありましたね。

驚いたのがザーグの宇宙征服計画。
リトル・グリーン・メンの特殊装置“ユニ・マインド”を使って、全宇宙の生物をザーグに変えようとしています。
まずユニ・マインドが面白い。同族同士で思考を共有させる装置で、ないと“自分が今何をしているのか”すら分からなくなります。リトル・グリーン・メンってそういうキャラクターだったんですね。
それを宇宙の全ての生物に使って、思考をザーグにして征服しようというのがザーグの計画です。ベタに惑星を襲撃して征服するのかと思いきやこの計画だったので驚きました。あまり見ない計画にワクワクしました。

この作品を見た後で「トイ・ストーリー」見ると、バズやリトル・グリーン・メンなんかの印象はだいぶ変わると思いますし、より楽しめると思います。
そのくらい魅力的で面白い作品でした。