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ビートルズと私のshxtpieのレビュー・感想・評価

ビートルズと私(2011年製作の映画)
3.0
作曲家のセス・スワーキーが、ザ・ビートルズの 4 人と直接的に、あるいは間接的にかかわった大勢のひとびとにインタビューをし、それらをつぎはぎしたドキュメンタリー。 4 人の元恋人たち、マネージャー、エンジニア、クラウス・フォアマンのようなバンドに近かった者たちから、ブライアン・ウィルソンやスモーキー・ロビンソンやアート・ガーファンクルのような大物ミュージシャンたち、さらにザ・ビートルズのそっくりさん(!)、果ては 4 人がライブをやったメトロポリタン・スタジアムの用務員(!!)まで、とんでもなく幅広いひとびとが、じぶんたちの人生におけるザ・ビートルズを語る(メイ・パンのインタビューなんて、初めて見た)。なんてすばらしいんだ。たのしすぎる。はっきり言って、『エイト・デイズ・ア・ウィーク』よりも断然おもしろいし、発見があるけれど、ただ、労作ではあるものの、ビートル・メイニアだけに向けられた、手づくりの閉じられた作品ではある。ザ・ビートルズの細部を知らなければ、なんのこっちゃな映画だとは思うし、最近のハイクオリティなドキュメンタリーとはくらべられないほどのインディ感が横溢している。いちばんよかったのは、ノーマン・“ハリケーン”・スミス、ジョージ・ハリスンの最初の恋人アイリス・コールドウェル、ザ・クォリーメンのロッド・デイヴィス、リンゴ・スターからプロポーズされた(けれど、結婚しなかった)ナンシー・アンドリューズのエピソードかな。ちなみに、ジョン・レノンがロナルド・レーガンを支持していた(?)という証言は、ちょっとした議論を引き起こしたらしい。
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