セス・スワースキーが監督を務めた、2011年制作のドキュメンタリー作品。
グラミー賞ノミネートの経験も持つシンガーソングライターのセス・スワースキーが8年の歳月を掛けて完成させた本作では、各界の著名人や関係者たちがビートルズとの大切なエピソードを語る模様が収録されています。本作に関して自分は、こういった作品を自力で完成させたセス・スワースキーさんの情熱と根性に思わずウルっときてしまいました。趣味に没頭するという経験は自分もこれまでに何度かありましたが、今回のスワースキーさんはそのレベルが桁違いですよね。まさに彼はこの制作に人生を捧げていますし、ここまで自分の好きな事にひたすら熱中し突き詰めることが出来る人、その姿は、何事にも飽きっぽい自分からすれば本当に素敵だと思います。
という事で、自分は「セス・スワースキーさんによる実録ロードムービー」という側面にこそ感銘を受けた訳ですが、実際作品的には50人以上のマニアが文字通り”ビートルズと私”のエピソードを語る映像がひたすら並列されているだけな為、いかんせん退屈だったり冗長的に感じられてしまいます。また劇中ではビートルズの楽曲や映像が一切流れない為、単に「ビートルズのドキュメンタリー映画」という認識だけで鑑賞に臨むとかなりの肩透かしを食らうのも確かです。ただ本作を観ると、登場する著名人たちの豪華さからもビートルズという存在の偉大さに改めて気付かされますし、私のようなライトなファン程楽しめる一作だと思います。
本作のトレーラー映像のショボさにはかなりげんなりしましたけどね。
