まぴお

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのまぴおのレビュー・感想・評価

3.6
【グルードとアライグマがキャラクター的には色々おいしい】

これまた王道な仕上がりにしたものだなぁ。
ストーリーもキャラクター設定も何もかも王道な作りなので
何か突き抜けた面白さがあるわけではないけれど平均点は上回る出来なのかな。

この作品「マイティ・ソー:ダーク・ワールド」「アベンジャーズ」で少し絡みを見せていていて
2017年公開予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2」「ソー:ラグナロク」でこの二つが絡みあい2018年公開予定の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で集大成のような流れになるんだろうね。

公開当時は単発として観てしまったけどやはりマーベルシリーズを通して観ると見え方が大きく違ってくる。

さて今作の主人公は宇宙一運が悪いトレジャーハンター、ピーター・クイル。
そこに木偶の坊のグルードと陽気なノリのアライグマ、緑の暗殺女、屈強のマッチョハゲ戦士。
と訳あり軍団が結成。その中でもやはりヴィン・ディーゼルとブラッドリー・クーパーが声をあてているグルードとアライグマがキャラクター的には色々おいしいよね。

このキャラクターを無理やりSF大作スターウォーズに当てるとしたら
ピーターがルーク
グルードがチューバッカ
アライグマがハン・ソロ
暗殺女がレイア姫
マッチョハゲはR2-D2な感じかな?

驚いたのがヴィン・ディーゼルが全世界の人たちに吹き替えなしで彼の声を楽しんでもらうために英語以外にロシア語、中国語、スペイン語。ポルトガル語、ドイツ語、フランス語をあてたらしい。これが実現できたのってグルートの声がほぼ「I am Groot」のみだったからだよね?どうせなら日本語でヴィン・ディーゼルの声を聞きたかったよ(笑)

でも近い将来オリジナル声質を他国語で再現できるソフトとかできたりしないのかな。
ボーカロイドのような感覚でね。


そしてこれSF映画としての楽しみ以外に火星にぼっちの「オデッセイ」同様に流れる音楽がまた楽しい。
というのも70年代を中心としたデヴィッド・ボウイやジャクソン5を中心としたミュージックがガンガン流れるから。
この作品内で主人公が聞いていたカセットテープの収録曲がまんまサントラとして発売してBillboard 200チャートで1位。ベスト・サウンドトラックの2015年グラミー賞でノミネートとなったわけですよ。さらにいえばCDだけじゃなく限定版カセットテープとして発売してもおもしろかったんじゃないかなぁと思った次第です。

507本目
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