子どもに大切な事は何かを教えてくれる作品でした。
生後すぐに里子に出された次郎は乳母の愛情に包まれ自由に育つ。
6歳で本家に戻されるが、厳格な士族の家風に馴染めずいたずらやケンカを繰り返してしまう。
分かってはいたけど、昭和初め頃の子育てが今と違いすぎて驚き。兄弟と比べられ、祖母からは厄介者扱いされて、母の看病は3兄弟の中で次郎だけがやっている。今で言うところのヤングケアラー。
それでも逆境にめげずたくましく育つ昭和の男の子でした。
家の中にも外にも次郎の味方がいて、彼らから愛情と信頼をたっぷり受けていたから、真っ直ぐに育つことが出来たんでしょう。
家の外に味方を作るのが今は難しいんだよね。
色々と考えさせられました。