ポンコツ娘萌え萌え同盟

ラスト・ダイビングのポンコツ娘萌え萌え同盟のネタバレレビュー・内容・結末

ラスト・ダイビング(1992年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

波止場にて飛び降りの実行の共に"延長"した青年とおっさん。脚色自体は展開に色濃い作品ではないが、おっさんに連れいていかれるがまま街を歩き、快楽や娯楽に浸る。其処に一つの人生を見る。
その街は青年にとっては新しい世界ではあるが、逆を言えば世界を見せるおじさんにとっては連続的な世界だ。夜の街もリウマチに苦しんで家で暴言を吐く妻も。
だから結局二人が再び波止場の点に立ったときに道は分かれる。その未来が決定的に予想ついたのが絡みの音声が非同期的に流れる青年と女性が愛撫を行うのを映したショットだった。対立的に言えばここでおじさんの絡みを思わせる場面は不要だし、実際にない。
所々の場面で街や階段などで映像の奥行き、空間的な表現を映すのが非常に冴えるカメラワークや構図だなと観ていたら、サロメの踊りの場面のにて踊り手と空間を捉える圧巻の長回しに衝撃受ける。
最後に静かさも騒がしさも見てきた街の姿とは対的に、波の音が鳴り大量の向日葵畑の男女二人の姿が目に焼き付く