もりぞー

ブルージャスミンのもりぞーのレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
2.8
「ブルージャスミン」を観る。ウディ・アレンらしい作品ですか?疑問形なのはウディ・アレンの作風ってこれだよねって語れるほどの知識がないのだけれど、ウッディ・アレンって性格悪そうだし(あくまでも想像)、自分を投影してるのかなって。この手のストーリーって人間ってこういうところあるよね、っていうことをデフォルメして表現してると思うのだけれど、なまじリアリティがあって、ああ、こういう人いるよねっていいながら自分の内面に照らし合わせても持ち合わせている部分だったりするから、客観的に見てもあんまり気分がいいものではなくて、できればあんまり見たくない面だったりします。この映画ではさらにラストまで救われないので、カタルシスも感じられず、ただただ嫌な気分だけ残ります。
その上、ケイト・ブランシェットの演技が素晴らしすぎるのでリアリティがありすぎて、余計に気分悪くなります。
多分、こういうのってみんなの中にあるよね、的にコメディで昇華してくれれば楽しめるのだけれど、恐らくこれをコメディでやると振り切ったデフォルメしないと成立しなのでしょう、ウディ・アレンは性格が悪いので、こういう人は客観的にみるとこんなにも滑稽なんだと敢えてリアリティを追求したのだと勝手に推測します。
なんだろ、リアリティを追求したストーリーを実力のある女優がリアルに演じると傑作になるはずなのに、鑑賞後の気分が晴れない、なんかモヤモヤした感じが拭えず、なんとも扱い難い作品に仕上がっちゃってる感じが個人的にはしますね。
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