マルケス

ミケランジェロ・プロジェクトのマルケスのレビュー・感想・評価

3.5
「ヘントの祭壇画」のことを知らなかった。祭壇画はナチの強奪を怖れてバチカンへ移送される途中でドイツ軍に見つかってしまう。
祭壇画が外されるオープニング。史実を踏まえて観ると、再現ドラマながら緊迫感が迫る。残された木枠がもの悲しい。

古来から時の権力者は美術品が好きらしい。画家になりたかったヒトラーはその思いが一層強い。ヨーロッパ中の名だたる美術品を集めた“総統美術館”。このおぞましい夢を実現するために略奪された美術品は推定65万点とも。

また映画に教えられた。美術品奪還を目的とした「モニュメンツ・メン」なるチームがあったなんて胸熱だ。それほど評価が高くないようだけど面白かった。
サムがレンブラントの肖像画と初対面するシーンが良き。小さいエピソードだけど、こういうシーンを入れるセンスが好き。
マルケス

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