あまのかぐや

ミケランジェロ・プロジェクトのあまのかぐやのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

第二次大戦末に、ナチスドイツに奪われた美術品を回収する命を受けた、戦争素人の芸術家寄せ集め集団「モニュメントメン」にまつわる実話。
マット・デイモン、ジョージ・クルーニー、ジョン・グッドマン、ビル・マーレイ、そしてケイト・ブランシェット様・・・芸達者で、華のある円熟した俳優たちの豪華競演。
ヨーロッパの美術工芸品はもちろん、当時の街並みや重厚なヨーロッパの建築物の雰囲気が、果たして正しいのかはよくわからないけど、とてもよかった。
そして豪華キャスト・・・こんなに好き要素が集まっているのになぜか嵌れない。ストーリーが平板で面白くないのか、どうにも嵌れなかった。緊迫感も足りないし、歴史ものとしても軽妙なコメディとしても中途半端。実話に忠実すると、そうなってしまうのはやむを得ないのかな。もうすこしなんとかならなかったのかなぁって。非常に残念な感じ。当時の記録写真を見せるエンドロールはありきたりだけどやはり好き。

戦中戦後、銃弾飛び交う争いの谷間で、こういう人々の動きがあり守られた文化財があるという事実は知らなかったので興味ぶかかった。いろいろ調べたくなるね。今タリバンやISに破壊された数々の遺跡に思いを馳せてしまう。これは隠したり持ち逃げたりできないだけに、とても歯がゆい。

いまWOWOWの吹替版で再見してるのですが、これがもうドイヒーの一言。
ケイト様の吹替え!まず吹替としてヘタっぴいだし、彼女の気品も落ち着きも微塵もかんじないし、というかあのルックスを打ち砕いてる酷さ。ケイト様のシーン、この吹き替えが気になって気になって話に集中できません。
わたし、酷い吹替というと、怖いもの観たさでつい観てしまう妙な性癖があるのですが、これだけは全く、冗談にもおすすめできません。興味本位でも避けたほうがいい。
見るに見かねて、誰?ってググったら。工藤静香。なにこの人選。美術品を語れるから、とかそういうこと?剛力彩芽のミスティークを軽く越えたわこれ。
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