わずか16分の短編で、まさかこんなに感動するとは！
映画館の前で話すシーン、放映されている作品が「It.s a wonderful life」というのがまた！
主人公の優しい気持ちと願い、挫折しても奮起する理由から自分の力で成し遂げる展開、全てのシーンに意味があり無駄がなく何もかもが素晴らしい。
胸がじわっと熱くなり心が暖かくなり全身隅々にこの映画の放つ全てが染み渡る。
観客を映画の世界へ引きずり込む演出がお見事！
観客を最初から主人公目線で映さず、主人公から受け取る側を描くことで主人公の良さを一瞬にして表現する巧さに脱帽！
音楽の使い方がいい！短編なのでテンポ良く物語を進行させねばならぬ中で、音楽の抑揚を使って観客を主人公の感情に擦り合わせ、感情移入を誘っている演出が素晴らしい！
主人公のやってきた全てが報われるシーンにおいて、与えてばかりだった主人公が初めて受け取るシーンは最高！の一言。
人が与えること、受け取ることというものを見事に表現している。
2回見ても鳥肌が立つ。ストーリーもさることながらカメラや編集、音楽から演技、演出までどれをとっても素晴らしかった！
