月見

死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実の月見のレビュー・感想・評価

3.9
『犯罪か思いやりか。』

こういう歴史に名を残す人ってある種のKYでなきゃならないよな。
己の信念を貫くKYさ加減が必要。

話は反れるけど、最近『KY』という言葉自体が廃れてきて、またKYが増えたような気がするのは自分だけだろうか。
ま、それは置いといて。

安楽死問題はムズい。
さあ、皆で考えて下さいと言わんばかりの映画だね。

現在、一部では深い議論が行われているものの、日本では大々的な議論になること自体が避けられてるようだ。アメリカでさえ一部の州でしか認められていないんだね。

ジャックが問題視されたのは、担当医でなかったこともあるみたい。現在のアメリカの安楽死法がある州でも、今でも医師による薬の『投与』は認められておらず、あくまでも担当医による薬の『処方』までなんだそう。

この映画を観て多くの人がおそらく思ったように、自分も、患者本人が希望するなら安楽死(尊厳死)は認められてもいいじゃん。と思ってしまうが、危険なのは『安楽死の強要』に繋がる恐れがあるからなんだって。うん、確かにそうかもしれない…

たまにブラウン管映像のようになるのが妙にリアルだった。
月見

月見