Julia

死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実のJuliaのレビュー・感想・評価

3.7
法律の世界で戦うなら、ちゃんとその世界のルールで戦わないと。でもストップかけてくれる大切な人が皆居なくなったから、、

安楽死というトピックについては、自分の決めたときに自分で命を絶つ権利を求める気持ちは理解。もちろん悪用のリスクは考えないといけない。
本人の意思に反した刑罰としての「殺し」(死刑)はいいのに、本人が切望する「殺し」(自死)はいけないというのは、度々考えさせられる。そこに更に中絶権なども重ね始めると、延々と考えてしまう。

でも医学的に回復の見込みがない人しかだめってなると、じゃあ精神的に生きていくのが苦しい人は選べないのか?とか、その苦しさが対象外って、誰が決めるの?とか。
死刑のように、安楽死の許可を得るための裁判をするとか?ヨーロッパでも議論してみたい。

自分や身近な人が、解消できないとてつもない苦痛に面したときに、「解放する」選択肢が完全に閉ざされているというのは、逆に怖いなあと思うけど。

でも「死」は怖いものじゃなくて、不思議な、謎に包まれたものだと考えられるようになりたい。

尊厳死、安楽死、「死」全般について考えさせられました。
Julia

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