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テンプル・グランディン~自閉症とともにののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
実在するアメリカの動物学者、コロラド州立大学教授である、テンプル・グランディンの半生を描いた伝記映画❗️

1947年生まれのテンプルは世の中にまだ自閉症が認知されていなかったため、周りの子供たちとかなり違う行動をするテンプルを母親はかなり心配をしていた。
4歳の時、ようやく自閉症と判明し、医師からは"生涯話すことは不可能なので施設入居を"と勧められてしまう。しかし、ハーバード大卒の母親の強い意思と良い指導者に恵まれたお陰で、進学し自分の出来る道を歩んでゆく。

自閉症の中でも学力の高い"高機能自閉症"であり、少しづつ自分自身を認知し、大学では動物科学を専攻し、牛の苦痛を考慮した肥育施設や食肉処理器具の設計で成功を収めていく。
頭の中はカメラで写し込んだ写真のように全てが記憶されている。記憶機能が半端なく素晴らしい👏


テンプルの特徴として
・人に触れられないのでハグが出来ない。
・人の目を見て話せない。
・自動ドアが怖くて通れない。
・固形物の食事は厳しくほぼゼリーやヨーグルト。


医学も進んでいる現代、対応は様々になっているのだろうけど、実際のところ、当事者は困難な生活をされているかも知れない。
このような成果をあげる為には、周りの理解は必要不可欠🧡


『ロミオ+ジュリエット』のお姫様のあのクレア・デインズが、テンプル役に成り切り、牛🐂🐄🐃に混ざって泥だらけで奮闘しています。
ジュリア・オーモンドの凛とした母親役が似合ってました。

とても心を掴まれる良作です🌟


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