月うさぎ

猫侍の月うさぎのレビュー・感想・評価

猫侍(2014年製作の映画)
3.0
北村一輝のしかめっ面と低~い声がハマっていて楽しめました。白ネコ玉之丞のおっとり演技にも見とれました。
でも思い切り猫好きの方のための映画かな?と思っていましたが、そうでもなかったです。
思い切りコメディかと思ったらそれも違っていました。

猫侍こと班目久太郎は「まだら鬼」の呼び名で畏怖された剣の達人ですが、とある理由でクビになり浪人に身をやつしていますが、その訳は…?

堅物で怖い顔でまじめすぎるからおかしいというタイプのコメディで、「テルマエ・ロマエ」のルシウス役に似たような笑いだと思ったのですが…。そういえば、北村さん、ケイオニウス役で出ていましたね!
ⅠとⅡの間に猫侍やってたんだ( ´艸`)

意外に真面目なメッセージもあったりして、いっそ滑り気味のギャグはナシにして、ちょっぴりコミカルという味付けにしたほうがよかったんじゃないかな?と、個人的には思いました。

猫派と犬派のやくざの抗争というストーリーに、見る前にはちょっと構えてしまったのですが、蓋を開けたらやくざの親分さんは度量が広くて、素敵でした。
だって動物を本当に愛している人は犬だって猫だって可愛いものは可愛いと思うはずよね。
本当の悪人というのはこの映画には出てきませんので、安心して観られるほのぼの系の映画だと思います。

ネコを抱いたままの殺陣が素敵。
(ちょっとネコだいじょぶか?とハラハラさせられますが)

猫は家族。だから絶対に守る。
闘わない方法で。そして人も殺さない。
それが猫侍の見つけた生き方だった。
それは私にはかっこよく見えたのでした。

エンドロールの音楽は真心ブラザーズ
そのバックで流されていたスチールというか画像は魅力的。
ネコの姿も表情も役者のポーズも顔の角度も。それぞれがとってもいい絵になっていて見とれました。
映画のなかのシーンより、静止画の写真がよかった~♪
なんて感想だめですよね?
でもそうだったんだもん。
月うさぎ

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