このレビューはネタバレを含みます
黒沢清学園、黒沢清のゴダール風学園オマージュポルノ
2008年11月21日 15時14分レビュー
ポルノなんだけど、不思議な形。
チョイホラーちっくなのも、冷静サイエンティストぶりを発揮する伊丹十三が主演しているからかな?
本作はド傑作「キュア」をみて、黒沢監督をたどった一連でみました。
どこか七十年ぽい大学紛争中の大学を舞台に、洞口さんの乾いたヒロイン。
なかば、ゴダールちっくなカット。
伊丹が奇妙な格好で後ずさりするシーンをみて、昔の白黒映画のモンスタームービーを思い出した。そしてこのシーンをよく記憶。
ポルノにみえない、ゴダールの形をマトッタ、不思議な作品。そして好きな作品。
若干わけわかんないけど、。
漫画家、コラムニストの加藤賢崇さんもでてます。
ピアノの旋律も妙なここち。
さながらポルノの体裁とってるから、やりたい事やりまくるよこの野郎感でまくっていて
黒沢清のファーストエポックなオマージュ祭
そしてそれはのちの悲劇、「スウィートホーム」のトラブルの絡みを奏でる伊丹十三との出会いでもあったのだ。