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ドレミファ娘の血は騒ぐのtのレビュー・感想・評価

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)
3.8
元のタイトルである「女子大生恥ずかしゼミナール」が相応しすぎる内容。
心理学部のゼミで「極限的恥ずかし変異」なる現象を一目見ようと性的に奮闘するゼミ生・教授達を描くという、馬鹿馬鹿しすぎる筋だが、まだ黒沢清2作目とあり露骨に実験的なテイスト。
「女は女である」的ミュージカル展開、「中国女」的大学生達のアジテーション、「東風」的ラストなどどうしてもゴダールを感じてしまう。
とはいえ、くるんと回る練習をする洞口依子は可愛すぎるし、「神田川淫乱戦争」と変わらないキャラの麻生うさぎに安心するし、講義する伊丹十三の口調は笑えるし、テルシマ君との何気ない会話が良すぎるしで魅力的な断片が詰まっています。
そしてこの時期から、廃墟趣味の片鱗を見せてるのに密かに興奮した。画面もスッキリしていて観やすい。
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