あなぐらむ

色情海女 乱れ壷のあなぐらむのレビュー・感想・評価

色情海女 乱れ壷(1976年製作の映画)
3.5
日活ロマン夏の定番となっていく「海女もの」の第二弾め。愛しのギャル女神・八城夏子(旧・織部ゆう子)が新スターとしてばんばん日焼けしたおっぱいを見せまくる…割りには、ウェットな兄妹相姦ものと、心中崩れカップル(石津康彦・渡辺とく子。日活で心中しに来るのは大抵渡辺とく子だ)の物語が噛み合っていかないのが、三上寛の哀切な歌が流れ、去勢された70年代の男性哀歌に思える。監督の遠藤三郎はインタビューでそれでも夜は宿でもある日活の保養所(海女ものが出来たのはここがあったから)で兄弟の芝居を何度もリハーサルさせて質を上げようとしたそうだ。
この兄貴役の堂下かずきというのがホントに芝居が駄目らしい。八城なっちゃんは皆様御存知、長谷部組の「レイプ・クイーン」として活躍を重ねていく。石津康彦が作品を締めるほか、脱ぎ要員として安定の丘奈保美。
撮影の高村倉太郎が画のグレードを上げてアベレージ作に仕上がっている。
なっちゃんで星ひとつ追加。