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トムとジェリー 火星へ行くのalsyのレビュー・感想・評価

2.0
トムとジェリーは子供の頃ビデオを幾度となく見返し、クソ映画認定されている「トムとジェリーの大冒険」もなんの疑いもない純粋な心で楽しんでいました。

そして数年の時を経て、「トムとジェリーの宝島」「トムとジェリー ワイルド・スピード」そして「トムとジェリー 火星へ行く」の三本を観ました。

本当に悲しいです。
昔何度観ても飽きがこなかったトムとジェリーがこんなに退屈でつまらない作品になってしまうなんて。

何が酷いって一番始めの普通のドタバタ劇ですらつまらないんですよ。
絵も演出も音楽も全部安っぽくて適当。
特に音楽はトムとジェリーを成り立たせる上で重要なものなのに、ネット上のフリー音源拾ってきたみたいな音で存在価値がない。
映画としての体裁を保つためか、トムがバラバラになったり、ダイナマイトで爆発したりというバイオレンスなギャグはほとんどなくなっているためその分つまらない。

ドタバタ以外の普通のストーリーは、深刻なレベルでどうでもいい。
なんせ登場人物たちもどうでもいいと思ってるんだから。

火星人がいない事を証明するために火星へ行く、というそれだけでもかなりどうでもいいのに、宇宙飛行士が「こんな仕事で金もらえるなんて楽勝だよ」とか言ってたり、記者会見の時に記者が寝てたりとにかく誰も興味がない。
そんなものに興味が湧くわけない。

制作者は軽いノリで火星言っちゃうとか面白くね?とか思ってんのか知りませんが、軽いノリはトムとジェリーがやりゃあいいんだからその他大勢の人間どもは普通に暮らしてりゃあいいんだよ。

短編ではそうだったでしょ?
家政婦もご主人様も王様もブルおじさんもジェリーのいとこもみんな真面目だったじゃんか。
真面目な生活の中でトムとジェリーが問題起こすのが面白いんだから軽いノリで火星行かれたって面白くないってんだよ。

火星に着いてからは多少真面目になってくるんだけど、そしたら今度は全然笑わそうとしてこないの。
いや、もしかしたら笑わそうとしてたのかもしれないけど気づけないレベルでつまらなかっただけかもしれない。


とにかくつまらなくて退屈で安っぽい。
いいところは子供向けなので不快ではない事くらいです。
トムとジェリーじゃなけりゃもう少し点数あげたかも。

ちなみにトムとジェリーの宝島とワイルド・スピードも全く同じ理由でつまらないのでレビュー書きません。
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