フジタジュンコ

徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.0
伝説の昭和エログロカルト映画ですが、さすがにVFXもない時代なので創意工夫にあふれた特撮と特殊メイクで非常に牧歌的です。
一部・二部オムニバスになっており、二部は川谷拓三のせいかコミカルで楽しい気分で見終わってしまいました。
最大の見せ場といわれる牛裂きのシーンも、内臓がわりに飛び散ったもつが大変美味しそうでした。wikipediaによると撮影場所の近くに屠殺場があり、新鮮なホルモンを入手できたため、特に臭くなかったようです。

かように、本作はwikipediaがやたらと充実しておりまして、これを読むだけでも十分なくらい面白いです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%A5%B3%E5%88%91%E7%BD%B0%E7%B5%B5%E5%B7%BB_%E7%89%9B%E8%A3%82%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%88%91

私がお気に入りの撮影エピソードは下記の蛇責めのシーンです! 私も蛇が苦手ではないのであのシーンは大した拷問になってないよなあと思って見てました。

蛇責めのシーンでは蛇好きの女優を連れて来たため、青大将100匹の中に入れても大喜びで、苦悶する表情が撮れず、撮影が終わったら「いい顔している蛇がいるんですが、持って帰っていいですか?」と聞かれ、蛇屋さんに気付かれないよう三匹選んで嬉しそうに持って帰ったという。