なおさん

鑑定士と顔のない依頼人のなおさんのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

全く期待してなかったけど、(エンタメ的な意味で)面白かったー!

明らかに伏線っぽい台詞・キーワード(歯車、贋作、本物…)が随所に散りばめられていて、最後まで「で、コレは結局嘘か本当かどっちなの?!」と目が離せなかった。
オールドマン氏の大切な「部屋」に異変が起こる箇所には驚き!
でも、「極上のミステリー」というのは言い過ぎ感。

“内なる神秘性”を重視し、現実の女ではなく絵画の中の女達に囲まれて暮らすオールドマン氏。
彼がやがて人間らしく、ほころびを見せて行く様に萌え…
生涯で初めてであろう、花束を抱える緊張の面持ちに萌え…
そして、バースデープレゼントを無視されることに涙…

好きか嫌いかと言えば、別に…といった感じですが、それにしても、ビターエンドすぎて辛い。
堅物・潔癖だった爺さんが可愛らしくなっていく様に萌え、後半からは「爺さんの純情を弄ぶな!」と。
気に食わないのは、私が肩入れするオールドマン氏がやられっぱなしなせいだ、きっと。
(「リア充が童貞をイジメる映画はダメ!」という評には納得。)

原題は『La migliore offerta』、英語にすると『The Best Offer』。
色々あったけど、オールドマン氏的にはクレアとの恋が最上のものだったんでしょうねー。