月見

鑑定士と顔のない依頼人の月見のレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
4.3
これは苦しい。
感情がぐちゃぐちゃ。
鑑定映画かと思いきや恋愛映画、かと思いきやミステリー。
凄い秀作だった。

ラスト、ヴァージルの表情よ。絶望→信じたい思いの葛藤の表現が凄い。
これは生涯引きずるよな…

物だけでなく、恋人、友人、全てを奪われ、恋愛感情だけ残され…。そりゃぐるぐるまわりたくもなるさ。そんな絶望の中発見したナイト&デイ。ホントにあったんだ。

全部が全部嘘じゃなかったんではないかと、クレアの愛情に一縷の光をみて彼は生涯あの場所で待つのか。

節々に感じたあの愛は。
あれは愛情なのか、優しさなのか、演技なのか、なにかのミスなのか…。
純粋な老人の末路が悲し過ぎる。
月見

月見