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鑑定士と顔のない依頼人のjhのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

日曜の夜中に見る映画じゃなかった。謎解きミステリ系かと思ったら胸糞だった。クレアはオートマタです、完成したら屋敷のクレアは消えます、みたいなSFチックなオチかなって思ったら序盤で顔出しあって雲行きが怪しくなる。序盤はメンヘラと拗らせの耐久、中盤から終盤は花畑オールドマンの耐久、ラストは拗らせおじさんをあざ笑う演出の耐久。そんな映画。映像美と音楽は本当にすばらしい。なんというか、登場人物それぞれに対して、「ここまでする???」っていうのが一番の感想。正直、あの郵便の中にクレアからの手紙があったとして、ラストがハッピーエンドと言われても、例の部屋の隅にオールドマンをあざ笑うかのようにオートマタを置いたこと、オールドマンドンピシャの踊り子を最後に贈ったこと、をオールドマンという男の長年の友人(として振る舞っていた)であろうビリーとロバートがやったと思えるのが最高の皮肉だし胸糞。オールドマンがもっと悪いやつであれば痛快だったけど、途中の恋愛劇に嵌まった姿を見てるとラストは胸糞に思える。終盤の暴漢もあの3人だったと思うと辛い。クレア逃亡と暴漢シーンをはさむ意味が掴めなかった。何がどこから真実か分からないというのは鬱になる。理解するために見直す気力はない。「惨めさ」を映像化したらこんな映画になるのだと思う。
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