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鑑定士と顔のない依頼人のワのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんか不穏だったけど、変わり者な男女の恋愛か〜と思えば、胸糞展開が待ってた。

まぁそんな気はしていたけど、ヴァージルがコレクション部屋に入って手に持っていた絵画を落とすシーン、言葉はないのに一瞬で全てを把握した彼の感情全てが伝わってきた。全て分かった上でもう一度観たくなる。

芸術品を見定める鑑定士という仕事のなかでたびたび出てくる「本物と贋作」というワード。最後のオートマタでもその音声が流れていて、本物の恋愛を「贋作」と見抜けず身を滅ぼしてしまったヴァージルへの痛烈な嫌味すぎて切れ味が鋭い。

その後のヴァージルの憔悴っぷりは見ていられなかった。かつての気品のあったヴァージルからは想像できない施設で暮らす彼の姿。わたしはこちらが最後だと感じていたんだけど、観る人によっては最後「Night&Day」が実在していたことだクレアは少なくとも彼に対する感情があったという点でハッピーエンドとする声もあるようで…、面白いラストだなーと。

2024年41本目
ワ