軟弱な都会っ子が、不純な動機から始めた林業と林業従事者の魅力に開眼していく。
三浦しをん原作。この人が原作の作品は基本外れない。いろんな人たちの描き方や変化の様子が心地よい。
伊藤英明がちゃんと大木と自然を相手にしている厳しくて心熱い山の男感を出せていて良かった。
染谷くんの如何にも今どきなヘラヘラ感が、ちょうど主人公の立ち位置には向いてたかも。そんな彼が、大学サークルの失礼な振る舞いとノリに、はじめはおもてなし的に迎合してたけど、ブチギレるシーンはグッときたよ。
むしろ彼以外の人たちが、彼のゲストだからと何も言わずもてなしてあげていたことに、そこはかとない優しさと申し訳なさを感じた。
次世代どころかその先の世代まで、長く未来を見越して作業していく林業の在り方に、改めて個々人が貢献していけるであろうSDGsについて自戒も含めて考えさせられた。
