地上は放射能に汚染され、人々は地下都市で住むことを余儀なくされた未来。宗教施設に囚われた翼のある少女を助け出した2人の警官(チャゲとアスカ)だったが、少女は厳重に包まれて、研究施設に連れて行かれてしまう。チャゲとアスカは少女を大空へ解放しようと奮闘を開始する、、、的なお話。
CHAGE and Askaが自分達の楽曲「On your Mark」のPVをスタジオジブリに依頼。
そして宮崎駿が、本人曰く、「それをあえて曲解して作った、悪意に満ちた映画」。
わずか6分48秒にたくさんの符号や暗示を込めまくってあるので、情報量過多で、一度観ただけだとすべてを網羅はできないです。
その辺の解説は「オタキング」こと岡田斗司夫が詳しく、細かく解説してます。
いわゆるよくあるジブリ的なストーリーではないです。
受け手によって、さまざまな多角的な観方や捉え方が出来て、それによって感想が多種多様になるように出来ています。
なぜこのような作りにしたのか、
何に対して悪意を込めたのか、
本当に描きたかったのは何なのか。
そういう事を全く抜きにして、受け手が自由に意味を抜き出して、感じ取って満足するのが正しい観方なのかなぁ。
美しい映像と旋律に彩られた世界観に何度も浸りつつ、観るたびに少しずつ感想が変わるのを楽しめます。
未観の方にはぜひご覧いただきたい傑作。
ただ、観るためには
「ジブリがいっぱい SPECIAL ショートショート」の円盤をゲットしないと観れないかも。