おばけシューター

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのおばけシューターのレビュー・感想・評価

4.2
一番言いたいことを先に言うことにします。

本作でウルトロンは大きな間違いを犯してます。それは人類を滅ぼすために、過去の大量絶滅を参考に隕石を模した兵器を使ったことです。

なぜなら我々、いま地球に生きるすべての生物こそが、KPg境界のチクシュルーブ衝突体による大量絶滅から生き延びた、たった5%のエリート集団の子孫だから!
(ちなみに恐竜を絶滅させたチクシュルーブはは15kmの小惑星で、秒速19kmの速さで衝突したらしい。少し足りないね)

あぁすっきりした。以下感想。
シリーズを時系列順に再鑑賞中。それに伴い本作ちゃんと観てなかったなと気付きレビュー書き直し。前作アベンジャーズより好き。

UIいじる時間でセキュリティソフト更新してたら産まれてなかったであろうメンヘラAIウルトロンをやっぱりトニースタークがなんとかする話だが、治めたとしても実際に1人の影響で地球の危機みたいになったらどうなるんだろ。訴訟とか公的な手順は全て無視されそう。

さておき、特にウルトロン周りの脚本は好きなパートがたくさんあり、繰り返し観てる。
「人間は小さい人間、、子どもだ!言葉が出てこなかった!」のセリフ、敢えて忘れさせるワードが「子ども」という点が、ウルトロンのAIが持つ欠陥を端的に現してて上手い。
ラストは死の恐怖をもって、人格が完成したことを示す悲しきアイロニー。よく出来てますね。

おわり。