モスクワでダネリア一気に有名になったね。モスクワだけ段違いでオールタイムベストだし今日からヴェーラで1週間やるので多くの人に入って欲しい、、、そんな本作は地方で医者をしている主人公が出会う様々な人々の営みから滲むユーモアや死生観がグルジア音楽と踊りの宴会とともに描かれる。美人女優陣は眼福でしかない。撮影はソラリスなどでお馴染みのワジームユーソフ。喜劇監督ではないと言い張ってるダネリヤらしいが「ユーモア」は紙一重なことが窺える。ラストの別れの虚しさに涙するレヴァンが最後にレースのカーテンを撫で下ろし、かめを運んでいく子供たちのワンカットを挟んだかと思えば再び部屋に戻るといつの間にか静かに消えたレヴァンを追うようにして隣の部屋の暗闇を覗き込む一連の流れは傑作シーン。
