葛城隼

劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕(ばくたん)の葛城隼のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

私はこの映画を断片的に覚えていて、ヤドキングのモノマネを得意だと自負していた。「ルギアだぁ」
いざ見てみるとそんなセリフはなかった。あったのは「困ったなぁ」だった。
私はこの映画を観ていないのかもしれない。けど記憶していた声は近かった。やっぱり観たことあるのかもしれない。

内容としては大小問わず「世界」をテーマとし、「大自然の均衡の乱れ」「人間のみならずポケモン自体のエゴ」も描写された上で世界規模の崩壊が始まってしまうと。

それを念頭に置いた上で、荒れ狂う三鳥と世界を観たサトシに対するルギアの「それぞれの世界がある。一緒に住んでいる世界だから壊してはいけない」、だとか、全てを解決した後でサトシのママの「サトシがいなくなったらサトシの世界はもうないの」
これらのセリフが響くんですよね。結果論として世界を救うなんて大層な事をやって、敢えて終わった後で、サトシの夢である「ポケモンマスター」と比較した事も加味して、それでも母親にとっては小さな我が子が自分を大切にしてほしい。

詰まるところこの映画に込められたメッセージとは「お互いを尊重して、自分自身も大切にしてほしい」ということなのではないでしょうか。
そう私には感じられました。
葛城隼

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