上映時間の大半が独房にいる囚人二人の壁越しの会話だけで展開する無謀なオカルトスリラー。
これを有りとするか無しとするかは人によると思うが、個人的にはギリギリで有り。
囚人を演じる役者二人の演技も上手く、退屈しそうな頃合いで眠気覚ましのイベントが発生するのでそこそこ観れてしまう。
たぶん低予算なんだろうけど、身の丈に合ったことをきちんとやろうとしている誠実さは伝わってくる。
そんな人間が日本にどのくらいいるかは知らないが、閉鎖空間で見えない恐怖にテンパるルーク・ゴス、というシチュエーションに価値を見出せる人は手に取ってもいいかもしれない。
