kyu

チャイニーズ・オデッセイ Part2 永遠の恋のkyuのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

チャイニーズオデッセイの後編。


人間に転生した悟空ほかがまた妖魔になったり、恋したり、時間旅行したり、シャッフルされたり、ゴタゴタしながらクライマックスへ向かうよ。

ストーリを追うと、チャウシンチーさんの魅力につい、こちらも感情移入してしまう。
悟空が金の頭飾りにしめつけられ苦しむのが、人間がみんなもつ心が生む苦しみという見立てになるとこもニクい設定だ。ダブルミーニング。

チャイニーズオデッセイの前編後編合わせて3時間がもし長すぎるなら、単体もののゴッドギャンブラー3、008皇帝ミッションもおすすめである。チャウシンチーさんのコントスタイルに親しみたい。


空想小説ってもののすごいところは、どうにも複雑に感じる人間の姿がシンプルに俯瞰でみれるところ。
エンターテイメント映画にはデジタル映像技術が当然になった最近に比べ、1995年製のチャイニーズオデッセイは、むしろアナログ技術づくしなのが正解。生身のキャストたちのよさが際立つ。


日本でも、テレビドラマの西遊記が何個もあり、堺正章や西田敏行版のほうも見ておきたい。 荒くれて傍若無人な猿、スケベでナイーブな豚、飄々とクールな悟浄、一心で真面目な三蔵、それぞれに愛着がもてる。

一万年後にも残ってほしい西遊記。
kyu

kyu