ダイナ

進撃の巨人 ATTACK ON TITANのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

ハンジ役の石原さとみのポニーテールがかわいいのと興奮した時の叫び具合がアニメ版と似ててハマり具合が良かったです。あとてんこ盛りのマッシュポテトを見立てにした戦術説明からのサシャの大食いキャラ付けの所が好きです。

全体的にはモヤモヤ多し。アルミンの発声のぶりっこ感・シキシマのナルシスト感がキツすぎる。林檎齧ってんじゃねえよ。ってかシキシマって誰!?リヴァイは出さないのかよ!?こんなことなら設定下敷きだけ借りてキャラ一新とかの方が良かったのでは。長谷川博己、ピエール瀧、本郷奏多etc…他作品で目くじら立てるほど気になった記憶はないけど本作はもーどいつもこいつも演技がキツイ。原作の登場人物を中途半端に採用していて、採用したかと思ったら素性・見た目が違ったりと残念な変更が目立つ印象でした。コスプレと言われようが、そこだけでも気合入ってたら20世紀少年のような俳優抜擢に対する好感は持てたかもという意見。

いやいや待てよ。GTOの反町隆史は原作鬼塚とルック違うけど最高だったし作品全体の魅力に包まれたら知らぬうちに気にいるんじゃね?と思うもそれ以外もちょっと苦しい。

立体機動、中盤まで全然飛び回らない主人公集団。早よ飛べやと思った矢先飛んだ時の「悪い、やっぱ飛ぶな!」と意見を翻さざるを得ないほどの粗末なワイヤーアクション。スパイダーマン(2002年)から10年以上経ってこんな飛ばし方するのですか。巨人は気持ち悪さあれど合成感が凄くてリアリティ薄く浮いてる感じがすごい。

原作の好きな要素の一つにちょっと魅力出てきたモブ(エレンの同期とかリヴァイ班とか調査兵団の方々)があっけなく死ぬもったいない無慈悲さがあるわけですが、本作主要メンバ全然死なない。知らんモブは死んでくけど正直何も感じない。そしてミカサがシキシマに好意を寄せているようなNTR描写があるものの、本作のミカサに愛着もクソもないからエレンの絶叫にもそんな感情移入もできず。そこらのWEBコミックのNTR描写の方がまだ心苦しいぞ。「巨人に乳首〜」というセリフも集団に一石を投じる一匹狼的な描写で入れたのかもしれないけど下ネタで場が白けちゃってるように見えてキッツイ。原作の食堂でジャンと対立する話そのままじゃダメだったのか。あと巨人を背負い投げしてる奴は何なの?原作でライナーがタイマンしてたのはあったけど体格差ってもんがあるだろうがと。サンナギとかいうオリキャラらしい。もうお前が主人公やれよ。あとシキシマがエレンを高みの見物しながら「飛んでみろ…」みたいに言ってるのも、いや現場他の仲間食われまくってんのに師匠が戦いの場で弟子をスパルタで育ててますみたいな雰囲気出してる場合か?と。正直もっと出てくる不満点。

この映画は残酷でした。しかしここで脱落はできません。だって俺はまだこの映画の実態を何も知らないんだから。改変にもきっと意図はある!なぜなら俺は始祖町山を信じている!!
ダイナ

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