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進撃の巨人 ATTACK ON TITANのhilockのレビュー・感想・評価

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
2.5
前・後編映画と聞いただけで、だいじょうぶかいな?と、昨今の2作続き物上映に、幾分の不安を持ちながら鑑賞。原作、アニメ、あらすじ(タイトルから察すること以外)を一切知らんまま鑑賞。なので映画のみでコメントすると、これは気持ち悪い群像劇である。巨人も千差万別なら人間も同様で、エゴをむき出しにした露骨な映画である。家族を殺され復讐のために、食事にありつくために、特権を得るためにとそれぞれの思惑が交差する。この辺りは反乱や戦争時の様子と合致し、感情的な人間が感情のない巨人と戦うという構図も、映画によくある近未来のAI戦争とも似ている。
 外見は人間に似たものであることを考えれば、巨人の発生や増殖の理由など、詳細がわかることで面白味が沸くことは確かであるが、前半でここまでとくれば後半のしりつぼみは否めない。ただ、後半は町山が脚本に噛んでいる分、期待はできる。高みなやクレバがでていましたね。飼い慣らされた家畜。幾分の平和ボケをかました日本人への警鐘であることを感じました。

 
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