三島有紀子監督作品。
「しあわせのパン」以来、2作目の観賞。
世界観は絵本という感じ。
警察官とか郵便屋さんのコスチュームも現実ではあり得ないし、仕事しなくて良いのか!っていう突っ込みどころもあるけど、ファンタジーとして観たら良いなあ、素敵だなあと思える。
そんな世界観ではあるけれど、メインの登場人物達のバックグラウンドは結構重い。
やっぱりほんわか幸せなだけで暮らしていくのは難しい、ということなのかな。
思えば前作の「しあわせのパン」だって、それぞれ悩みや苦しみを抱えている人達が出てきていたし。
アオやロクがノーカラーシャツを着ていて、それぞれとても似合っていて良いなあと思った(特にロク!)。
そして、今回もごはんが美味しそう。
ワインも飲みたくなるし、北海道に行ってみたくなる。
劇中、エリカがリリさんに美味しいワインの定義を訊ねてリリさんが「そんなの人それぞれ。色々あって選べるのが良いんじゃない」っていうようなことを言うんだけど、それって何にでも当てはまるなあと思った。
もちろん映画にも。僕はこの世界観好きだなあ。
今日がお誕生日の江波杏子さんがエリカの母親役で出演されています。
エリカを演じた安藤裕子さん、ミュージシャンとしてお名前は知っていたけれど曲をきちんと聴いたことが無かったし、もちろん演技を見るのも初めてだった。
けれど凄く自然体で堂々とした佇まいで素敵だ。
これを機に曲も聴いてみよう。