島の将来に悲観したり、諦めたり、他力本願でいたりして、イニシアチブを取れない大人たちを動かそうと、かつて瀬戸内海を支配していた海賊の村上水軍が隠したとされる財宝に夢を持つ少年少女が行動を起こし、冒険に出る。
瀬戸内海に家族旅行に行くため、子どもに旅行先に興味を持たせようと、瀬戸内海の海賊の話を見させた。期待していたほどには、海賊の映像は出なかったけれど、子どもはまぁまぁ楽しめていたようであった。
私の感想としては、ものごとの難局面で、互いの主張に歩み寄れない大人を見た子どものフラストレーションが丁寧に描かれているなと感じた。ただ、子どもの人間関係や立ち位置がわかりづらく、人間模様に深さを感じられなかったのが残念であった。
後半の冒険パートは、ゼルダ感が満載で、地図を見ながら、謎を解き、笛や的当てなどを攻略していくという運びは、ゼルダを感じられずにはいられなかった。
いずれにせよ、全体的にインパクトは薄目であった。