ゴン吉

300 スリーハンドレッド 帝国の進撃のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
ペルシア戦争のエーゲ海におけるギリシア軍の奮闘を描いた歴史海戦アクションドラマ。 
ノーム・ムーロが監督を務め、前作でメガホンをとったザック・スナイダーが脚本と製作に名を連ねる。
サリバン・ステイプルトンが主演、エヴァ・グリーンがライバルの女指揮官を演じ、前作に引き続きレナ・ヘディがスパルタ軍のゴルゴ王妃を、ロドリゴ・サントロがペルシア軍のクセルクセス王を演じ、ハンス・マシソン、カラン・マルヴェイらが共演。 

女性指揮官アルテミシア(エヴァ・グリーン)率いるペルシア軍の大艦隊がギリシア制圧のためエーゲ海に進軍してくる。待ち受けるはテミストクレス(サリバン・ステイプルトン)率いるギリシア軍の少数の艦隊。ぺルシア軍の船は大型でギリシア軍の小型船では正面からは太刀打ちできない。ギリシア軍は小型船ならでは小回りを生かしてぺルシア軍の大型船に側面攻撃を仕掛ける。二日目は岩礁におびき寄せて船上での白兵戦を挑む。作戦が効して初日の二日は善戦するが…

圧倒的な勢力のペルシア艦隊に対して少数のギリシア船団が挑む。
前作の熱き男による陸の戦いに対して本作は執念の女による海の戦い。
エヴァ・グリーン演じるペルシア艦隊女性指揮官アルテミシアとサリバン・ステイプルトン演じるギリシア軍指揮官テミストクレスによる肉弾戦に目が釘付けです。
衛兵もビックリの両者の引き締まった肉体が色々な意味で激しく激突する。
漢たちの肉弾戦では血飛沫はもちろんのこと首や腕も飛び散る映像が圧巻。
艦隊戦の映像も素晴らしく、海全体が真っ赤な炎と血に染まり、一方、陸上では炎で焼き尽くされたアテナイの町などが壮大なスケールで描かれている。
バトルシーンはもとより幻影の怪魚も登場するなどVFXを駆使した映像を満喫できる。
「今日は我々にとって栄誉の日だ この戦いは今後1000年 語り継がれるだろう 我々の最後の勇姿を 歴史に刻もうではないか そして後世に伝えるのだ 我々は膝まづいて生きるのではなく 立ったまま死ぬことを選んだと」
終盤ではギリシア軍はたった6隻の残存小型船で、海を覆わんばかりのペルシア軍の大艦隊に挑む。
船上を一頭の馬に跨ったテミストクレスが決死の突撃を試みるが....
最後は二人の女性指揮官たちによる執念のバトルが熱いです。
果たしてどちらの勝利の女神がほほ笑むのか?
「降伏だと?」  

2024.4 BS-TBSで鑑賞(土曜映画デラックス・吹替)
ゴン吉

ゴン吉